「自分の強み」は他人が見つけてくれる

起業のきっかけ

僕が会社を辞めることを決めた時、自分で会社を作るつもりも、マーケティングの仕事をすることも考えていませんでした。マーケティングという仕事は楽天というステージがあって、そういう環境があるからこそできる仕事だと思っていたのです。

そんな時、お世話になった取引先の方に「ご飯でも」とお誘いを受けて、会食の場で退職の挨拶をすることになりました。僕は仕事柄、社外の方と取引することが多く、機会があれば、社内だけでなく社外の方ともよく会食していました。その方は、そのうちの1人だったわけですが、そのときの会食の場で「楽天を辞めるなら、うちの仕事を手伝いませんか?」と言われ、何の気なしに引き受けたのが、起業するきっかけでした。

続きを読む

自由奔放な父から学んだこと

父のせいで生まれたときから変わった人生

物心ついた頃から、いろんな人に「なんか変わってるよね」と言われてきました。でも、誰でも変わったところはあるし、あまり気にかけていなかったのですが、最近になって、「やっぱりちょっと変だったのかも」と思うようになりました。

おそらく、社会に出て会社員として10年近くを過ごすうちに、自然と世の中に合わせるコツが身につくのと同時に「一般的な社会の常識」との間に大きなギャップがあることに気づいたからなのではないかと。そして、僕がまわりから「なんか変わっているよね」と言われるようになった理由はといえば、それは完全に父の影響だと思います。

続きを読む

自由に働いて経済的な余裕を持つ

会社員としての収入の限界

会社を辞めた時、多くの人に「思い切りましたね」と心配されました。確かに楽天は組織も大きく、安定した収入もやりがいのある仕事も保証されていました。

おそらく皆さんが一番心配してくださったのが「収入が減る」ということだと思います。でも、僕自身はあまり心配していませんでした。もちろん、既に結婚して子どももいて、さらに35年の住宅ローンを持っていたので、ある程度の経済的な余裕は必要でした。ただ、「自由に仕事をしながら」というのを付け加えるとなると、これまでの会社員のやり方では難しいと感じてました。

続きを読む

僕が会社を辞めた理由

ただ自由に働きたかっただけ

現在の僕には決まった「仕事場」がありません。パソコンを持って出歩き、カフェやホテルのラウンジなどで仕事をしています。一応オフィスもあるのですが、基本的にはいません。自分を自分でマネジメントし、マネジメントされる日々を過ごしています。

そんな僕も、ほんの2年前までは、会社員として働いていました。仕事は面白かったし、人にも恵まれ、やりがいも十分にありました。そんな僕がなぜ会社を辞めたのか。答えはごくシンプルで「会社という場所に通わずに仕事をしたかったから」です。

続きを読む